教育省を通じて、台湾政府が、大学生や新卒生を対象とした1年間のインターンシップを3万件実施すると発表しました。給与の一部は政府によって保証されており、月額は1万ニュー台湾ドルとなっています。これは米ドルで約317ドル、日本円で約3万円に相当します。
今回のインターンシップ・プログラムは、全額(月額22,000ニュー台湾ドル)支給されていた昨年のインターンシッププログラムに代わるものです。
付け焼き刃の経済対策
今回のものは、以前のものよりずっと良くなりました。しかし、経済面での問題はまだまだ残っています。
まず、このインターンシップの賃金は、明らかに近年の失業率の改善を目的にあてられているということ。政府はこの短期間の対応で不況対策を打とうとしていますが、こんなことで経済の回復を見込めるはずがありません。
次いで、今回の新しいインターンシップ・プログラムで、政府は、財政を締め付けざるを得ない36億ニュー台湾ドルの費用を支払うことになります。昨年のプログラムでは、100億以上の費用が費やされ、公共事業の建設費から特別予算が組まれる結果となりました。
台湾の政治家たちは、中期および長期の発展計画に見向きもしません。いつも任期にかかわる短期の経済指標ばかり気にしています。台湾の経済発展が長年遅れているのもこのためです。
原文: Y.F. Low (翻訳: Miyuki.T)
原文: China Times: No more internship subsidies (Focus Taiwan)
http://focustaiwan.tw/ShowNews/WebNews_Detail.aspx?Type=aALL&ID=201005060007