紅参が疲労などに改善効果があるとする研究結果を発表
韓国高麗人参学会が、同学会の2022年春季大会で、紅参が疲労などに改善効果があるとする研究結果を発表した。
同研究結果は、「紅参の疲労、無気力、ストレス抵抗性に対する改善効果」と題された。新型コロナウイルスへの感染から回復しても、疲労感や無気力が長引く事例が増加していることからも、同研究結果がタイムリーかつ有意義なものとして認識されている。
家庭医学専門医のKim Kyung-chul氏が、少なくとも週に1度は疲労感とストレスを経験した20歳から70歳までの男女76人を被験者として分析。被験者を紅参グループの50人とプラセボグループの26人に分けて比較した結果、紅参グループがストレスへの抵抗力を高める一方で、ブラセボグループ比で疲労感や無気力を経験することが少ないことを確認した。
抗酸化能力が増加し、疲労症状も改善
上記以外にも、原州セブランスクリスチャン病院 家庭医学科のJeong Tae-ha教授らが、閉経期の女性63人を対象に無作為にグループ分けして、2重盲検プラセボ対照試験を8週間にわたり実施。その結果、紅参グループで生物学的老化の指標としてのミトコンドリアDNAコピー数と抗酸化能力が増加したほか、疲労症状が改善したことを確認した。
また、高麗大学校安岩病院 腫瘍・血液学科のKim Yeol-hong教授らによって、mFOLFOX-6療法を受けている大腸がん患者438人を、上記同様グループ分けして比較・分析を実施。紅参グループ219人に16週間にわたり、紅参を1日2回1,000mg服用させた結果、疲労感レベルがブラセボグループ比でより改善したことも確認されている。
(画像はプレスリリースより)
The Korean Society of Ginseng
https://www.ginsengsociety.org/eng/The Korean Society of Ginsengのプレスリリース(Kyodo News PR Wire)
https://kyodonewsprwire.jp/release/202204270546