被検者に快適な検査環境を提供
株式会社日立製作所は、3月3日、磁場強度1.5テスラ超電導MRIシステム「ECHELON Smart(エシェロン スマート)」の販売を開始した。
同製品は、高画質を実現しながらも撮像する際に発生する音を低減し、被検者に快適な検査環境を提供するもの。また、省エネ化を実現し、ランニングコストも削減できるという。
脳や脊髄の診断には欠かせないMRI
MRI検査は、CTやPETといった放射線を使用する検査と異なり、放射線被ばくのリスクがない。また、組織の形といった形態情報だけでなく、血流の状態など機能情報も得られる特徴もある。コントラスト分解能は特に優れており、脳や脊髄の診断には欠かせない検査の一つになっている。
しかしMRI検査は、装置から出る騒音や所要時間の長さなど、被検者に身体的な負担がかかるという問題がある。また超電導MRIは、冷却装置を常に作動しておく必要があるため、消費電力の低減が求められていた。
経済性や設置性を追求、医療の発展に貢献
「ECHELON Smart」は、診断に最も重要な高画質を実現しながらも、日立独自の静音化技術により撮像する際に発生する音を最大で94%低減。また、被検者の動きによる再撮像の頻度を低減する機能なども搭載し、ワークフロー改善や検査時間の短縮が可能となっている。
日立は今後も、経済性や設置性を追求したMRIシステムを提供し、医療の発展に貢献するとしている。
(画像はプレスリリースより)
高画質、快適な検査環境を実現する1.5テスラ超電導MRIシステム「ECHELON Smart」を発売 - 株式会社日立製作所
http://www.hitachi.co.jp/New/cnews/month/2017/03/0303a.html