建物の構造や規模を問わず、BIMデータから短時間で解析モデルを自動作成
2017年3月8日、大成建設株式会社は、環境振動の予測評価に必要な解析モデルを自動作成するツール「T-BIM Vibration」に、建物部材の形状を単純化して短時間で自動作成する簡易モデル作成機能を追加したと発表した。
車両・人の通行、屋内外に設置した機械稼動時の振動、風などにより、建物のある敷地周辺や建物内で日常的に発生する微小振動は、環境振動と呼ばれ、建物の居住性や精密機器などに悪影響を及ぼす。
同社は、解析モデルを自動作成するツール「T-BIM Vibration」(以下、同ツール)を開発し、部材形状を忠実に再現した詳細モデルを用いて、環境振動の高精度な予測を実施してきたが、解析可能な建物がRC造建物に限定され、時間もかかっていた。
そこで、同ツールに建物の構造や規模にかかわらず、短時間で解析モデルを自動作成できる、簡易モデル作成機能を追加した。
追加機能の主な特徴
鉄骨造・RC造など、建物の構造や規模を問わず、建物の柱・梁部材の線形状や床・壁の面形状を単純化してフレームや床面を自動抽出する機能を追加し、適用範囲を拡大した。
簡易モデルは、解析時間が詳細モデルより10分の1以下に短縮でき、計画策定や設計変更などに迅速に対応できる。
(画像はプレスリリースより)
大成建設 プレスリリース
http://www.taisei.co.jp/