ツーセルが創製
中外製薬株式会社(以下、中外製薬)と株式会社ツーセル(以下、ツーセル)は、2016年4月25日、ツーセルが創製した膝軟骨再生細胞治療製品「gMSC(R)1」に関するライセンス契約を締結し、中外製薬は日本での共同開発権、独占的販売権を取得、ツーセルはロイヤルティなどを中外製薬から受領すると発表した。
この契約締結により、ツーセルは「gMSC(R)1」の製造・供給の責任者として初回承認取得を目指した臨床試験を実施する。
中外製薬は臨床開発に協力し、製造販売承認の申請や取得に関わる規制当局との対応を行うとともに、「gMSC(R)1」の販売と初回承認以降の臨床試験を担当する。
軟骨再生を目的に
膝軟骨再生細胞治療製品「gMSC(R)1」は、ツーセルが開発した無血清培地で培養した滑膜由来の間葉系幹細胞(Mesenchymal Stem Cell、MSC)を用いた、再生細胞治療製品である。
ツーセルは医薬品での治療が不可能な疾患への移植を目指し、大阪大学、広島大学との共同研究で開発した同製品を“広島発同種移植用細胞製剤の第1号”としている。
今後、同種(他家)MSCの三次元人工組織である「gMSC(R)1」は、軟骨の再生治療に貢献すると期待されている。
中外製薬株式会社 ニュースリリース
http://www.chugai-pharm.co.jp/