集中化された11,000平米の敷地
ドイツの鉄鋼・工業製品メーカーであるティッセンクルップAGは、2月11日、メキシコで新たな自動車部品工場での生産を開始したとプレスリリースで発表した。プエブラに位置するこの新工場は、フォルクスワーゲンの前輪車軸を組み立てている。
既存の組み立て工場が小さくなりなり過ぎ、新規受注の獲得が能力拡張を必要としたため、この新工場は、プエブラにおける生産能力の大幅な増加となった。新しい11,000平米の敷地は、物流や組み立て工程の全てを含み、現在、一つ屋根の下に集中化されている。
全てのフォルクスワーゲンモデルへ供給
1日当たり約2200個の車軸モジュールを生産し、顧客に配送することが可能。新工場の従業員は約240名だ。同社は、ジェッタ、ゴルフA7とビートルを含む、メキシコにおける全てのフォルクスワーゲンモデルのプラットフォーム用に車軸を提供している。
車軸組み立てのオペレーションは、高度に自動車メーカーの組み立てラインと同期されており、前輪車軸は45秒のサイクルタイムで新しいプエブラ工場で組み立てられ、ジャストインシーケンス配送される。
メキシコに更なる投資を予定
今年メキシコで同社は、既存工場の拡張と新工場の建設への更なる投資を予定。同社は既にメキシコに4拠点を持ち、自動車産業のためのコンポーネントを生産している。製品ポートフォリオは、エンジンとステアリング部品から、車軸モジュールを組み立てるためのスプリングとスタビライザーの範囲に及んでいる。
プエブラでの新しい工場に加えて、同社は、現在70キロ離れたサンノゼチャパに、更なる車軸組み立て工場を建設してる。この工場はアウディの新しいQ5モデルにコンポーネントを供給するため、生産開始は2016年の予定。

ティッセンクルッププレスリリース
http://www.thyssenkrupp.com