2種類の経口抗ウイルス剤を発売
東京都新宿区に本社を置くブリストル・マイヤーズは、2種類の経口抗ウイルス剤を発売したことを2014年9月3日に発表しました。今回発売されることになった薬の名称は「ダクルインザ(R)錠60mg(一般名 ダクラタスビル塩酸塩)」と、「スンベプラ(R)カプセル100mg(一般名 アスナプレビル)」です。
これらの抗ウイルス剤の特徴とは
両者の抗ウイルス剤はC型慢性肝炎治療に用いられますが、インターフェロンとリバビリンを必要としない両者の経口薬のみによる併用療法について、本年7月4日に日本で世界初として承認を取得しました。その後9月2日に本剤が薬価基準収載となり、今回の発売に至りました。なお、承認の対象となっている効能・効果は、インターフェロンを含んだ治療法に不適格である未治療または不耐容の患者と、インターフェロンを含む治療法によって無効となってしまった患者となります。
このように日本におけるC型慢性肝炎の患者の中には高齢であること、合併症や副作用のリスクがあることから、インターフェロンを含む治療を受けることができない人もおり、本剤の発売はこうした患者にとって、新たな治療の選択肢を与えることになります。

ブリストル・マイヤーズ ニュースリリース
http://www.bms.co.jp/press/20140903.html