東電は21世紀の最悪企業?
世界最悪の企業をインターネット投票によって決定する「
Public Eye Awards 2012(パブリックアイ賞)」の結果が27日公表され、
東京電力が
世界第2位にランクインした。
パブリックアイ賞は環境保護団体「
グリンピース」とスイスのNGO「
Berne Declaration」が主催しているもので、社会的責任を無視し、人々や環境に悪害を及ぼした企業を“表彰”する。
福島第一原発事故を引き起こした
東京電力のランクインは当然の結果と言えよう。
パブリックアイでは、「コスト削減のため安全策を怠った」企業として紹介されている。また、
東京電力を同賞に推薦するビデオでは、「しかるべき対策をとっていれば、ここまで世界中に放射性物質をまき散らす事態にはならなかったはず」と強く糾弾しており、2012年のパブリックアイ賞にとどまらず、「
21世紀のパブリック賞」として推薦したいとしている。
[Public Eys Award 2012が発表したランキング]
1位はアマゾンに破壊的影響を及ぼすVALE
パブリックアイ賞の1位は世界最大規模の資源企業「
VALE(ヴァーレ)」(ブラジル)。アマゾン川の支流のひとつに巨大ダムの建設を進めようとしている。これにより水没するアマゾン地域の熱帯雨林は40万ヘクタールになるとも言われ、生態系や周辺住民に甚大な影響を及ぼすことが懸念されている(※)。
モバイルや家電で日本でも知られる韓国企業「
サムスン」は、自社工場内で発がん性のある違法な有害物質を使用、それを従業員に知らせず、従業員を保護しなかったとしてノミネートされ、3位となった。
[the guardian掲載、巨大ダムによる水没地区予想図]
※問題となっている巨大ダム「Belo Monte Dam」に対し、反対運動が展開されている。興味のある方は下部掲載のリンク「AMAZON WATCH」「the guardian」をご参照を(海外サイト)。
Public Eye Awards 2012
http://www.publiceye.ch/en/ranking/The INDEPENDENT:Firms squirm at shame of exposure over human rights and environmental contempt
http://www.independent.co.uk/environment/firms-squirm-at-shame-of-exposure-over-human-rights-and-environmental-contempt-6292852.html?origin=internalSearchAMAZON WATCH:Stop the Belo Monte Monster Dam
http://amazonwatch.org/work/belo-monte-damthe guardian:What the halted Belo Monte dam would have done to Brazil – interactive
http://www.guardian.co.uk/environment/interactive/2011/sep/29/belo-monte-dam-braziil-amazon