株式会社毎日コミュニケーションズが、2012年卒業予定の学生に対し、「就職活動を表す漢字一文字」の調査を行った。去年、一昨年と、1位は「苦」だったが、3年ぶりに、「楽」が1位に返り咲いた。
長引く就職活動
東日本大震災後の厳しい状況にもかかわらず、「楽」がトップを飾ったのは、「(就職活動)が楽しめた」「(さまざまな出会い)が楽しかった」などの学生たちの前向きの姿勢の賜物だ。確かに、就職活動を通じて、学生だけでは味わえない、多様な人材との接触が行われて、大きな刺激となったであろう。
他方、相変わらずの就職難が投げかける印象も強く、2位以下には、「苦」「迷」「疲」「難」といった昨年同様、困難さをうかがわせる漢字がずらりと並んだ。昨年と違う点は、「進」「動」「知」が上位からなくなり、「悩」「長」「変」が入ったことだ。「進」「動」の積極性や、「知」の好奇心より、長引く就職活動や、震災後の通常ではない状況に悩む姿が感じられる。
来年は、いったいどんな漢字が学生たちを待っているだろうか。震災や原発事故、世界不況といった状況が少しでも改善されていることを願っている。
株式会社毎日コミュニケーションズ