株式会社河合楽器製作所は、「リアルタイム楽譜認識エンジン」により、楽譜にカメラを向けるだけで五線や音符を瞬時に認識し、すぐに音を鳴らすことができるiPhoneアプリ『楽譜カメラ』を、2011年7月22日にリリースする。
片手だけでらくらく操作
『楽譜カメラ』は、iPhoneに搭載されたカメラ機能を利用し、楽譜にレンズを向けるだけで、五線や音符、臨時記号を瞬時に認識し、音データに変換することができるアプリケーションだ。印刷された楽譜はもちろん、手書き風楽譜や、色むら、シワ、歪みのある楽譜でも認識することができる。
音データの再生には、2通りの方法が用意されている。ひとつは、画面上のタップボタンでリズムを刻んでいく「タップ演奏」、もうひとつが画面上で指を左右にすべらせていく「なぞり演奏」だ。自分のペースで音を確認したい場合や、任意のフレーズを繰り返し練習したい場合など、用途に応じて使い分けることができるのだ。
また、すべての操作が片手で行えるようにデザインされたユーザインタフェースが採用されており、楽器で片手がふさがっている場合でも、スムーズに操作することができる。
このほかにも、移調楽器への対応が可能なトランスポーズや、楽器のチューニングに合わせることができるピッチ調整、選択可能な6種のシンセサイザー音色など、さまざまな機能が用意される。
『楽譜カメラ』は、App Storeにてダウンロード販売される。価格は350円(税込)となっている。
Editor's eyes
楽譜を見て歌ったり演奏したりする場合、楽譜の音をイメージするため実際の音を聞く必要がある。本アプリを使用すれば、ピアノ奏者などに頼ることなく、音を聞くことができるのだ。合唱やブラスバンドの練習には最適なアプリである。
株式会社河合楽器製作所リリース