小金井市の佐藤和雄市長が辞任
平成23年11月1日、小金井市の佐藤和雄市長が、野見山修吉市議会議長に「退職申出書」を提出し、平成23年11月12日に退職となることが決まった。佐藤市長は、平成23年4月に当選したが、半年ほど務めただけでの引責辞職となる。
佐藤市長が辞職に至った背景には、小金井市の「可燃ごみ」の処理をめぐる発言トラブルがある。佐藤市長が辞職しても「可燃ごみ」問題が解決する見通しが立たない。そのため、佐藤市長が辞職しても根本的な問題解決にはならないという声も挙がっている。
政治家だけではないが、権力や影響力を持てば持つほど、軽い気持ちで言ったつもりでも、いったん言った言葉が取り返しのつかない事態を生むことを考えていただきたいものだ。
辞任に至った背景
小金井市は2007年3月に二枚橋の全焼却炉を停止した。その後の2007年4月から国分寺市から可燃ごみの処理の支援を受けてきた。
小金井市も自身の可燃ごみ処理施設を作ろうとしているが、候補地である二枚橋跡地の買取をめぐって交渉が難航している。
そんな中、2009年2月に国分寺市は、小金井市の可燃ごみの受け入れができない旨を表明した。そこで八王子などが人道的支援として小金井市の可燃ごみを受け入れしている。
ところが、2011年4月に当選した佐藤市長が、選挙運動中に4年間で20億円も可燃ごみの処理費用がかかっていることがムダ遣いであると主張したため、小金井市の可燃ごみ処理を支援していたところが怒り、可燃ごみ処理の委託計画が白紙になってしまったことを受け、佐藤市長は引責辞任をすることとなった。
小金井市
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