新しい基本プログラム
ドイツ左翼党は、22日エアフルトで開かれた党大会にてヘロイン、コカイン、ハシッシュ(インド大麻)などのハードドラッグの合法化を提唱した。結果は賛成211票、反対173票、棄権29票で可決された。
実際のところ、党執行部はマリファナのようなソフトドラッグのみの合法化を望んでいた。この改正案は国会議員で左翼党の薬物政策広報担当のフランク・テンペルと健康政策広報担当のマルチナ・ブンゲから提出された。
これらの薬物は、依存症、精神と健康に壊滅的な影響を与えるため、ほとんどの専門家によって危険であると分類されている。
新しい社会秩序を
今回の党大会での中心議題項目は、基本プログラムの議決であった。左翼党はネオ資本主義社会を再構築し、それによってより大きな社会的正義を実現したいと考えている。そのためには、構造が明確な企業(たとえば銀行)を国有化したり、もしくは労働者の所有物に変更したりするべきだと主張している。さらに、社会保障給付を改善し、企業経営者のような資産家により多くの支払いを求めることになる。
前述のフランク・テンペルがツァイト・オンライン(Zeit Online)のインタビューに応じ、次のように語った。
ハードとソフトドラッグの区別は科学者からも疑問を持たれている。アルコールもマリファナも結局のところ、健康を害すものである。もちろん、この合法化の提唱の意味は、絶対に将来コカインやヘロインがスーパーマーケットで販売されることではない。
これらの薬物は専門知識、資格を有するところで扱われなければならない。例えば、薬局である。ドイツには、消費者を保護する厳しい規則がある。もちろん、それは薬物の販売にも適用されるはずだ。さらに、販売者と消費者に対するカウンセリングの義務についても話し合わなければならないだろう。
zeit.de
http://www.zeit.de/politik/deutschland/2011-10/linke-parteitag-drogenpolitikstern.de
http://www.stern.de/politik/deutschland/neues-grundsatzprogramm-die-linke-will-harte-drogen-legalisieren-1741823.html