モバゲーが行った違反行為の概要
株式会社ディー・エヌ・エーは、自社の運営する旧モバゲータウン(現在のMobage)にゲームを提供している特定ソーシャルゲーム提供事業者が、競合他社であるGREEに対してゲームを提供しないために次のような行為を行っていた。
特定ソーシャルゲーム提供事業者が競合他社であるGREEを通じてゲームを提供した場合は、当該事業者がモバゲータウンに提供したゲームについて、モバゲータウン内のランキングから外したり、リンクを表示しないようにしたりしていた。
こうした措置をとられると、モバゲータウン内での売り上げが下がるため、多くの事業者は株式会社ディー・エヌ・エーの要請に従っていたとみられる。こうした行為は、独占禁止法に反するものであるため、公正取引委員会は株式会社ディー・エヌ・エーに対して排除措置命令を出した。
モバゲーに対する排除措置命令の概要
公正取引委員会は主に下記の5点を命じた。
1.今回指摘された違反行為を行っていない旨を確認し、取締役会で決議すること
2.今後同じような行為を行わない旨を取締役会で決議すること
3.これらの措置をモバゲータウンを通じてソーシャルゲームを提供している事業者及びグリー株式会社に通知すること
4.自社の従業員に周知徹底すること
5.独占禁止法を遵守する行動指針の作成または改定
今後は競合他社と切磋琢磨しながら、今まで以上に面白いゲームを提供していただけることを期待している。
公正取引委員会
http://www.jftc.go.jp/公正取引委員会 報道発表資料 独占禁止法(違反事件関係)
http://www.jftc.go.jp/pressrelease/kankoku.html