「細雪」をモチーフに漫画を作成、商店街で配布
漫画で商店街を活性化しようと、
神戸芸術工科大学の学生らが、芦屋市の打出商店街を舞台に、「芦屋四姉妹物語」を制作した。谷崎潤一郎の小説「細雪」をモチーフとして構想を練り、4姉妹の座敷童が客集めに奔走するというストーリー。実在の商店主も作中にキャラクターとして登場する。
これは
芦屋市商工会が企画した産学連携プロジェクトの一環。神戸芸工大メディア表現学科の大塚英志教授が協力、4年の赤本尚美さんが制作した。
ここでしか手に入らない漫画冊子1000冊を、商店街や周辺地域で行うスタンプラリーで参加者に手渡す。
観光名所も折り込み、地域おこしにつなげる
打出商店街の周辺には「打出小槌町」といった地名や古墳、「打出天神社」もある。
赤本さんは何度も現地を訪れてイメージを膨らませ、これら町の名所を織り交ぜながら、4姉妹が実在の商店や打出天神社を舞台に奮闘する様を書き起こした。
同商店会の金田一さんは「漫画だと若い人でも親しめる。商店街に目を向けてもらい、地域おこしにもつなげられたら」と期待している。