長寿革命
過去100年間で、平均寿命が50%の伸び率を見せている……ルネッサンス、産業革命と匹敵する現代の「長寿革命」。
様々な研究の成果により、長寿のメカニズムが解明されつつあるという明るい側面を持つ一方で、経済学者、人口統計学者、政策決定者たちはこの長寿革命の暗い側面を指摘する。
じわじわと訪れる暗い雲
それはずばりお金。社会保障に充てる2010年の歳入が290億ドル不足していることが3月に判明した。かつては、この事態は2017年ごろまでは起こらないと予測されていたのだ。
1935年にアメリカの社会保障が立法化された時点、受け取り人ひとりを支えている労働者人口は40人強だった。それが現在は3.3人で、この数字はこのまま行けば2人以下になるという。
2010年の国勢調査でも、世代別に見れば他のどの世代よりも高齢者人口が大きな割合を占めると見られている。高齢者の割合が増すことで、ライフスタイルや世論形成、娯楽などの面での大きな変化も予測される。
長寿革命の性質
ルネッサンスや産業革命と現代の「長寿革命」の決定的な違いは、その生産性にある。前者2つの革命は、新たな産業や雇用を作り出し、人々の生活を豊かにした。社会に生産性をもたらしたのである。
これに比して、長寿革命では今のところ財政面などでの流出が顕著である。高齢者たちは生産者ではなく消費者として見られているからだ。

THE ORANGE COUNTY RESISTER/OPINION 'An ugly side to living longer'
http://www.ocregister.com/opinion/-249716--.html