無害な趣味も、場合によっては…
家系図作りは、一見しただけでは、自分の歴史を知る無害な趣味のように見えます。しかしそれも、例えばおじさんだと思っていた人物が、自分の本当の父親だとわかるまでです。
専門家による調査でわかった実態
新しく行われた調査によって、家系図作りに没頭する人々が度々、パンドラの箱の秘密を意図せず開封してしまっていることがわかりました。
家族の秘密を暴露することで、家族を動揺させたり、怒らせたりしてしまい、時には一生かかっても修復できない亀裂を残してしまうそうです。
ウォーリック大学で社会学を教えているアン-マリー・クレイマー教授は、9日、グラスゴーで開催された英国社会学会の年次会議で、224名の調査対象のうち、30名が、家系図作りの途中で、何らかの問題を抱えていると報告しました。
クレイマー教授が言うには、いずれの問題も、歓迎されない情報が暴露されたこと、家系図の情報を提供したくない親族に接触してしまったこと、親族に正確ではない情報を教えてしまったこと、家系図作りに過剰に時間を費やしてしまったこと、そして、敵意を持つ親族と接触してしたことに起因にしているようです。
現在、英国、カナダ、オーストラリア、それにアメリカ国民は、多くの歴史的資料を調べられる環境におかれており、多くの人々が、この家系図ブームの影響を受け、家系図作りに熱狂しています。
「しかし、家系図を調査すれば、パンドラの箱の秘密を暴いてしまう可能性があります。父親が不在の家系であったり、違法な婚姻や、今で言う『できちゃった結婚』であったり、祖先の犯罪歴や、健康にかんする問題、あるいは精神的な疾患などが判明したりすることだってあるのです。」
と、クレイマー教授は大学のウェブサイトで述べています。
クレイマー教授は、自身の研究の中で、家系図作りで問題を抱えたと回答した人物の具体的な話を公開しています。祖先にかんする不快な情報を見つけてしまったり、個人情報や、長年伏せられていた両親の結婚の秘密に関する情報を欲しがる、せん索好きな親族に気分を害したりした、という体験談が寄せられているようです。
「私の友達には、母の死後、自分の姉が養子であることを知ったという人がいます。彼は、姉にはそのことを話しませんでしたが、それ以後、秘密を抱えて、とても居心地が悪くなったそうです。」
という、72歳の女性の話も含まれていました。
原文: Paul Casciato(翻訳: Miyuki.T)

原文: Researching family tree is risky for relations
http://www.reuters.com/article/idUSTRE6383CJ20100409?type=lifestyleMolt