北米対決
BioMed Centralのオープンアクセスジャーナル Population Health Metrics で発表された研究で、アメリカ人とカナダ人ではカナダ人の方が健康に長生きをしているということが明らかになった。この健康に関する調査は、2002、2003年にアメリカとカナダ共同で行われたものである。
そしてこの調査では、2国間のこの格差は、アメリカの医療保険制度が全国民に対して整備されていないこと、そしてアメリカ社会の社会的、経済的格差の大きさによって説明できるのではないかとしている。
2国の違い
カナダでは、ゆりかごならぬ「子宮から墓場まで」を掲げ、日本と同じように国民皆保険制度を採用している。
一方アメリカは、オバマ大統領が至上命題として改正に取り組んだことで有名になったが、これまでは低所得者を主に対象としたメディケイドまた高齢者を対象としたメディケアの公的医療保険制度以外は、つまり保険への加入は国民の任意とされていた。
またカナダ社会よりも、アメリカ社会の方が社会的に不平等であることもわかっている。この研究で、カナダ人はアメリカ人よりも2.7年ほど「完全に健康体」で過ごす期間が長いことが示されたが、それはカナダの富裕層と貧困層を比較した場合に出る年数の差の半分以上である。
さらに長期間での検証も必要
この調査に参加した研究者は、より詳しい原因を究明するためには、2国が共同してさらに長期に渡る調査を行うことが必要であるとしている。
隣同士で同じ言葉を話し、同じようなライフスタイルを持つように見える2国もその内情は大きく異なっていると言えるようだ。

Medical News TODAY 'Canadians Lead Longer, Healthier Lives Than Americans'
http://www.medicalnewstoday.com/articles/187055.php