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2024年11月29日(金)
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大成建設、超高層建物の揺れを軽減する『T-Mダンパー』を開発

大成建設、超高層建物の揺れを軽減する『T-Mダンパー』を開発

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屋上設置型の高性能振子式大型制御装置
大成建設株式会社と三菱重工メカトロシステムズ株式会社は、超高層ビルの長周期地震動対策に屋上設置型の高性能振子式大型制振装置『T-Mダンパー』を開発した。錘の可動範囲を約2倍の4.0mに広げることで、多段振子式の風対策用TMD(チューンド・マス・ダンパー)を地震対策に適用できるように改良した。

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従来のマスダンパーの問題点
マスダンパーは、ワイヤで吊り上げたマス(錘)が地震時にはビルの揺れと逆方向に動くことで、マスの揺れをオイルダンパーで減衰し、地震エネルギーを吸収する。マスダンパーは、マスの重量と可動範囲で制振性能が定まっている。

従来のマスドライバーは以下の問題点を抱えていた。一つは、マスの重量増加に対するコストである。もう一つは、可動範囲の限界である。ワイヤで一つのマスを吊る「単振子機能」では、屋上設置による高さの限界がみられ、免震支承がマスを支えるシステムでは、支承の変形度合いが小さい。いずれもマスの可動範囲の限界は、1-2mであった。

T-Mダンパーでの対策
T-Mダンパーでは隣り合うフレームの上下をワイヤで連結することで、地震時にはマスの動きにあわせて各フレームも連動し、フレーム間に設置したオイルダンパーで揺れを吸収する。マスの振り幅は大きくなり、単振子機能と同等の高さでは、可動範囲を4mにまで広げられた。可動範囲の拡大により、マスの重量は従来より軽くなった。装置の性能向上は、必要な設置台数を少なくし既存の躯体の補強も最小限ですむため、低コストでの設置が可能となる。

今後、超高層ビルの長周期地震動対策『T-Mダンパー』と同社が既に展開している直下型等の地震動に対して効果を発揮する制振技術『T-RESPO構法』の2つの制振技術を、適材適所で用いる予定とのこと。あらゆる新築・既存免震建物に対して、より高い安全性が期待される。

(画像はプレスリリースより)


外部リンク

大成建設 プレスリリース
http://www.taisei.co.jp/


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