悪性黒色腫が効能
中外製薬株式会社は、抗悪性腫瘍剤/BRAF阻害剤「ゼルボラフ」の販売を2月26日より開始した。
同剤は、「BRAF遺伝子変異を有する根治切除不能な悪性黒色腫」を効能・効果として、2014年12月26日に製造販売承認を取得。2015年2月24日に、薬価基準へ収載されていた。
低分子の経口BRAFキナーゼ阻害剤
「ゼルボラフ」は、がんの増殖に関連するBRAF蛋白の変異型を選択的に阻害する、低分子の経口BRAFキナーゼ阻害剤。
同剤は、第一三共グループのPlexxikon社が創製。米国では2011年、欧州では2012年に、成人における「BRAFV600遺伝子変異を有する治癒切除不能または転移性悪性黒色腫」に対する治療薬として承認されている。
日本国内における悪性黒色腫の全ステージ新規年間罹患数は、1300人から1400人と言われる。その数は年々増加しており、約30~40%の患者にBRAF遺伝子の変異が認められるという。
患者に対して最大限に貢献
「ゼルボラフ」を使用するには、BRAF遺伝子変異の有無を判定することが必要となる。判定は、ロシュ・ダイアグノスティックス株式会社の「コバス BRAFV600変異検出キット」を用いて行う。同キットは、2015年2月1日より保険適応となっている。
中外製薬は、アンメット・メディカルニーズの高い悪性黒色腫の患者に対して、最大限に貢献するとしている。
(画像はニュースリリースより)
抗悪性腫瘍剤/BRAF阻害剤「ゼルボラフ」の発売について - 中外製薬株式会社
http://www.chugai-pharm.co.jp/news/