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2025年11月10日(月)
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ガドリニウム系造影剤を使用しない非造影MRAの有用性をリアクトが立証

ガドリニウム系造影剤を使用しない非造影MRAの有用性をリアクトが立証

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臨床エビデンスとして論文掲載
東芝メディカルシステム株式会社が後援する「REACT(以下、リアクト)」の研究成果がAJR(American Journal of Roentgenology)January 2015, Volume 204, Number 1に論文掲載されたことを1月6日に同社が発表した。

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CTAとMRA
血管を画像で診るための検査機器であるCTAやMRAはカテーテル血管造影法に比べると患者に負担が少ない低侵襲的検査といわれる。

CTAは造影剤を静脈内に注射し、広い範囲を薄い断面で撮影し体積データを集める。

MRAは厚い断面を高速三次元撮影し、コンピューター計算によって薄い断面に分解する。造影剤を使用する造影MRAと使用しない非造影MRAがある。

CTAは短時間で検査をすることができるが、造影剤の副作用の問題があり、MRAは非造影MRAであれば造影剤の副作用の心配はないが、ペースメーカーを装着する患者には使用できないという問題がある。

ガドリニウム系造影剤の副作用
即時的なガドリニウム系造影剤の副作用はおう吐やむかつき、じんましんなどが挙げられるが発現することはまれである。

それよりも深刻なのは遅延性の副作用である腎性全身性線維症である。米国食品医薬品局の2006年の発表によるとが慢性腎疾患患者や末期腎疾患、急性腎不全の患者にガドリニウム系造影剤を使用すると腎性全身性線維症を発症する恐れがあるという。

現在、腎性全身性線維症には効果的な治療法がない。そのためこの疾患は発症する前に避けることが重要である。

リアクトの臨床研究
同社は腎動脈狭窄の診断機器として非造影MRAが如何に役立つかを検証するため、米国・スペイン・フランス・中国・日本の5カ国7施設と共同して国際多施設共同研究「リアクト」を立ち上げた。

同研究では腎動脈狭窄の評価においてCTAを参照基準に非造影MRAの診断精度や画質を評価した。非造影MRAの診断精度は 0.90で感度と特異度は0.74、0.93であり、画質評価は 96% の症例で「good」か「excellent」であり高評価であった。

この結果から、非造影MRAはガドリニウム系造影剤の副作用のリスクを回避しながら腎動脈狭窄の有無を判断するための有用なツールであるといえる。

(画像はニュースリリースより)


外部リンク

東芝メディカルシステム株式会社 ニュースリリース
http://www.toshiba-medical.co.jp/tmd/company
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