世界最高の制震効率を達成
鹿島建設株式会社は7月27日、建物用制震ダンパーとして、世界初となる振動エネルギー回生システムVERSを搭載した新世代制震オイルダンパー「HiDAX-R (Revolution)」を開発したと発表しました。
このダンパーは自動車のブレーキ制御などで用いられているエネルギー回生システムの原理を初めて建物に応用したものです。
地震による建物の振動エネルギーを一時的に補助タンクに蓄え、それをダンパーの制震効率を高めるアシスト力として利用することができます。
これによって、従来型装置の限界を大幅に超えた世界最高の制震効率を達成することに成功しました。
大型超高層ビル計3件へ
同ダンパーは風揺れから震度7の大地震までカバーし、頻度の高い震度4~5クラスの地震や長周期地震動に特に高い効果を発揮します。
一般的な制震構造と比較すると、その揺れ幅を半減することができ、揺れが収まるまでの時間を劇的に短縮することが可能です。
既に新日比谷プロジェクトをはじめとして、大型超高層ビル計3件への適用が決定しており、今後も積極的に適用を拡大していく予定ということです。
鹿島建設株式会社 ニュースリリース
http://www.kajima.co.jp/news/press/201507/27a1-j.htm