IT企業と障がい者支援の仕組みづくりを行う企業がコラボ
インフォ・ラウンジ合同会社(神奈川県横浜市:以下同社)は5月20日、発達障がいのある子どもやその家族支援の仕組みづくりなどを行っている「たすく株式会社(神奈川県鎌倉市)」と共同開発した発達障がい者向け教育支援ソフト「たすくスケジュール」のアンドロイド版のダウンロード販売を開始した。価格は1,800円。
実際の教育現場で考案、利用実績のある教材を元に開発
「たすくスケジュール」は、昨年7月にiPhone/iPod touch版、今年4月にiPad版をリリースしている。言語に障がいがあったり、自閉症などの発達障がいのある人が、物事を分かりやすく順序立てて考えるための理想のツールを目指して開発されたアプリケーションソフトだ。
絵カードベースのスケジュールアプリで、もともと登録されている176枚の絵カードのほかに、自分の写真や音声を使って新しいカードを作ることも可能。言語障害や自閉症など発達障がい者を対象に、物事をわかりやすく順序立てて考えられるユーザーインターフェースを搭載している。
また、今回のアンドロイド版では、入力したテキストがそのまま絵カードとして使える「文字カード作成機能」を追加した。この機能はiPhone/iPod touch版、およびiPad版では未搭載である。
今後も障がい者向けのスマホアプリのさらなる開発へ
同社代表社員の肥田野氏は開発する上で、iPhone版などと同じ操作感を実現するのに苦労したという。アンドロイド版は、開発環境や使用言語がまったく違う上に、端末はあらゆる機種に対応しなければならないという課題にも頭を悩ませたそうだ。
しかし、今回のアンドロイド版発売によって、多くの子どもたちと支援者に活用してもらえることを考えると、期待感のほうが大きいという。今後さらに広く活用してもらえるよう、開発に務めていくとの意気込みを見せている。
たすくスケジュールについてインフォ・ラウンジ合同会社たすく株式会社