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2024年11月24日(日)
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【承認不要】動画マーケで成功をつかむ!優秀事例5選・国内編

【承認不要】動画マーケで成功をつかむ!優秀事例5選・国内編

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存在感を増す動画プロモーション
近年、一般生活者におけるスマートフォンを中心としたデバイスの普及が急速に進み、インターネットの高速通信環境整備も広がったことから、動画広告を活用した企業のプロモーション事例が大幅に増加しています。オンライン動画に触れる体験が日常的なものとなった今、こうしたトレンドが生じたことは必然ともいえるでしょう。

動画市場は大いに盛り上がりをみせ、テレビCMとの相乗効果を狙った展開やSNSとの連動企画など、アプローチも多彩になってきています。工夫次第で事業規模や実績を問わず、成功を引き寄せやすいチャンスツールとして活用できる点も、Web動画の大きな魅力です。

一方で、費用をかけて制作しても思ったように効果が上がらず、注目されずに終わってしまったり、“バズる”ことを狙うあまり、必要としない炎上を招いてブランド毀損につながってしまったりする失敗事例も後を絶ちません。

どのような動画コンテンツと展開が、理想のプロモーションを生み出すのか、拡散され共感される成功動画の秘訣はどこにあるのか、今回は国内の厳選事例をもとに探っていきたいと思います。

企業バズ動画
アロンアルフアの『君に、くっつけ!』
最初の事例は、東亞合成株式会社の「アロンアルフア」CMとして展開された“胸キュン接着ラブストーリー”の『君に、くっつけ!』動画です。2019年2月26日現在で、YouTubeにおいて10,453,922回の視聴を記録、1万のいいねを獲得するものとなっています。コメントも810件寄せられました。

ゲームアプリなどでも人気の王道胸キュン、学園ラブストーリーアニメで制作されていますが、単純な企業CM、動画コンテンツという枠からはみ出るほどの高いクオリティで、キャラクター設定も詳細な相関図やプロフィール、ギャラリーまで特設サイトで案内する力の入れぶりです。

登場人物の名前から設定、ストーリー内に登場する細部にいたるまで、徹底して“接着剤”にこだわってからめた小ネタで占められ、全力で愛されるおバカに取り組む振り切ったアイデアが話題を呼び、TwitterなどSNSユーザーを中心に爆発的な広がりをみせました。

まさかの急激な展開、効果音、テーマソング、印象的すぎる迷言(名言)と、どこをとっても飽きさせることなく、テンポ感まで全体が抜群の仕上がりになっており、何度見ても、誰が見ても無条件に笑える、楽しめるものとなっています。

強力接着はもちろん、仮止めにも使用可能、剥がすこともできる、こうするとさらにしっかり接着させられるといった、知っていそうで知らない「アロンアルフア」の商品スペックに関する知識も盛り込まれている点などは、CMとしてもよくできています。

おなじみの商品だけれど、やや地味な印象のある「アロンアルフア」、東亞合成というどちらかといえば硬い雰囲気でみられやすい企業、そうした一般イメージを破壊し、「どうした?笑」という反応を広く引き出した点も、拡散・バズの大きな要因となりました。

感動を届ける「ノムコム」のストーリーCM
2例目は、ノムコム(野村不動産アーバンネット)が「ありがとう、わたしの家キャンペーンCM」で展開した『パパ、大丈夫よ』編動画です。こちらはYouTubeで1,342,517回視聴され、1,917のいいねが付きました。コメントは33件が寄せられています(2019年2月26日時点)。

実際に投稿されたエピソードをもとに作成された、家族と住まいを温かく描き出すメッセージ動画で、直接商品をPRするのではなく、企業イメージの向上やブランドに対するファンの醸成につなげることが目指されています。

リアルに寄せられた題材からとることで、子育て経験者はもちろん、誰にとっても自分に引きつけてとらえやすく、感情移入しやすい、共感をもって拡散したくなる良質なコンテンツとなりました。

手作り感のあるタッチや、じっと見つめる小さな女の子の視線など、構成する演技、演出も優れており、「いじらしさが泣ける」、「心が締めつけられるよう」、「ほんとに泣けるやつ」といった反響を呼ぶところとなっています。

単体としても、繰り返し泣けると“泣けるCMの代表格”たる評価を受けましたが、親子、家族の動画シリーズとして、同様にアップロードされた一連のコンテンツでも人気が高く、幅広い層に拡散されていきました。

販売したい商品を直接的に宣伝訴求するのではなく、温かな住まいと暮らし、家庭像を描き出すことにより、ブランドイメージを向上させて、自然なかたちでの購買意欲アップにいたる動線をつくり出している点がポイントです。

チキンラーメンの『アクマのキムラー篇』
3例目は日清食品グループによるチキンラーメンシリーズ新製品をアピールした、『アクマのキムラー篇』動画です。いいね、コメントは非対応設定でYouTubeにアップされましたが、動画再生回数は1,488,686回(2019年2月26日時点)にのぼっています。

作成したコンテンツをすぐに公開するのではなく、Twitterやティザーサイトを効果的に用い、何かが起こりそうな予感で世間の衆目を集めた上で、インパクトある動画を披露するという手法がとられました。

事前情報としてのTwitterにおけるツイートは、可愛いチキンラーメンキャラクターの「ひよこちゃん」がもつイメージとは落差の激しい過激なタッチで、公式アカウントからの発信ということもあり、即座にネットニュースのネタとなり話題化、人だかりを集めるように、ネット上で注目を集めることに成功しています。

動画コンテンツは、公開前後で話題になっていた『デビルマン クライベイビー』のプロモーションともうまく重ねられ、さらに話題を呼ぶものに。誰もが知る「すぐおいしい、すごくおいしい」のキャッチフレーズと世界観が、ぶっ飛びの変化を遂げる、一度見ると忘れられない振り切った動画で仕上げられていました。

YouTube動画に付された解説文が『月刊ムー』によるものとなっている点など、細かな部分まで凝った趣向で、カップラーメンへの関心が高い層を中心としたターゲットのツボを押さえるものとなっていた点も人気を支えたとみられます。

いくつ当てはまる?LINEの『【共感】JKのLINEあるあるww【実況】』
4例目は、コミュニケーションアプリとして絶大な人気を誇るLINEの『【共感】JKのLINEあるあるww【実況】』です。YouTubeで4,767,294回の視聴回数、5.9万のいいねを獲得、コメントも4,193件と多数寄せられました(2019年2月26日時点)。

恋する女子高生の日常を覗くように、“LINEあるある”を紹介するというシンプルな発想から作られていますが、スポーツや将棋、オンラインゲームなどの実況中継仕立てとした点をはじめ、ディテールの演出と意外で笑いを誘うユニークな展開などで差別化を図り、ありがちに終わらないコンテンツとしています。

いまや幅広く膨大なユーザー層を誇り、生活に不可欠なインフラのひとつとなったLINEらしく、公開直後から“共感の嵐”と話題になり、女子高生だけでなく、男子・男性にも「JKじゃないのにすげーわかる」と共有されていきました。何気ない日常、ありそうなちょっと恥ずかしいポイントなどをうまく取り込んでいた点が巧みです。

可愛らしさと変顔のギャップを全面に表現し、現代ならではのヒロインとして、男女問わず好感度の高い女子高生・吉田役を演じた其原有沙さんにも注目が集まり、「あの子は誰?」という話題性も拡散力を支えました。

「めっちゃわかる」「共感しまくり」と、SNSで共有しやすく、笑えて共感できる、リアルすぎると思える日常感に、まさかの“瓦割り”のような振り切ったところをかけ合わせた点は、誰かと楽しみたくなるニーズや心性をよくとらえているといえるでしょう。

LINEは公式ブログで築かれたコミュニティも強く、そこから発信された情報を機に、動画へアクセス、共有・拡散するという流れもうまく定着させられています。

SNS機能を効果的に利用!『1本満足バー 草彅剛弾き語り』
最後の例は、アサヒグループ食品の『1本満足バー 草彅剛弾き語り』動画です。こちらはTwitter上で公開されたコンテンツで、2019年2月26日時点のデータでは、1,518の返信、22,346件のリツイート、39,215件のいいねを獲得しています。

動画投稿ツイートでは、冒頭部分のみが再生されるようになっており、草彅さんが登場するところまでを“チラ見せ”。続きが見たくなる気持ちを喚起する仕掛けを作りました。これは、「インスタントアンロックカード」というTwitter広告の機能が有効活用されたもので、ツイートすると該当動画のフルコンテンツを視聴できる仕組みです。

“見たいからツイートする”という行動の誘因で自然にTwitterでの拡散を加速度的に成功させ、注目度を上げていき、豊富な動画バリエーションを展開、CMとしての定着と購買意欲向上につなげるというロードマップが機能しました。

公開された動画そのものはシンプルな作りですが、SMAPの解散によりこうした映像が解禁となった「草彅剛」ブランドも生き、自然体で支持される雰囲気がファンはもちろん幅広い層に受けて、好感度も高い状態の情報拡散が進んだといえます。

まとめ
いかがでしたか。直近で大きな成功例となった代表的ケースの5件をみてきました。アプローチはそれぞれ違いますが、どこかしら振り切ったポイントを効果的にコンテンツ内に取り込んでいる点や、誰かに感想を伝え、ともに楽しみたくなる、共有したくなる、SNSを意識したくすぐりポイントで話題性、拡散力を強化している点などに共通点が見受けられます。

ノムコムのように、商品やサービスを直接売り込まないメッセージ動画のスタイルも、宣伝の押しつけといったイメージで嫌悪されることなく受け入れられ、最後まで視聴されやすい、好感度アップにつながるものとして注目されてきています。また「1本満足バー」のような、SNSの機能を効果的に使う手法も、今後さらに力を発揮していくと見込まれます。

ニーズをつかんだコンテンツの質と、展開手法の設計と、両方をうまく組み合わせて動画プロモーションを一連のものとして構築し、ターゲットやリアルタイムのトレンドを意識しつつ進めていく、そうした姿勢が成功を引き寄せているようです。

(画像は写真素材 足成より)

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