ラパノス氏が就任辞退
ギリシャ新政権の財務相に指名されていた元大学教授で民間大手のギリシャ国立銀行会長のラパノス氏。氏は健康上の理由で就任を辞退した。そこで、サマラス首相は、新財務相に著名な経済学教授のヤニス・ストゥルナラス氏を指名。
ストゥルナラス氏は、6月17日の選挙までの間の数週間、暫定政府の開発相を務めた。氏は、ギリシャ中央銀行(Bank of Greece)で従事し、ギリシャ商業銀行(Commercial Bank)の取締役だったこともある。南ドイツ新聞が26日、報じた。
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サマラス首相/European People's Party - EPPユーロ導入の交渉責任者
現在、ストゥルナラス氏はギリシャで最も著名なシンクタンク、経済産業調査財団(IOBE)の所長を務め、国内では独立した有名なエコノミストである。また、ストゥルナラス氏は、当時ユーロを導入するにあたって、ギリシャの交渉責任者だった。
2001年、ギリシャは偽の赤字の数字を記入し、それにより欧州共通通貨に加盟することができたいきさつがある。ストゥルナラス氏は、金融危機に関しては自己批判をしている。2010年、南ドイツ新聞のインタビューに、アンゲラ・メルケル独首相に関して
「われわれを徹底的に痛めつけるメルケル氏は正しい。」
と語った。
ストゥルナラス氏は、過去何年間も国の改革と合理化の必要性を説いてきた。氏は、ギリシャが立ち直ることを信じ、ユーロ圏に留まるために全力を尽くす覚悟のようだ。
就任の日程、また、28日のブリュッセルでの欧州首脳会議に出席するかどうかは不明である。
南ドイツ新聞(Süddeutsche Zeitung)
http://www.sueddeutsche.de/politik/1393758