カロロス・パプリアス大統領が連立協議継続への仲介
ギリシャのカロロス・パプリアス大統領は、機能する政府を形成するために、14日、3政党の幹部を招集し、政権樹立に向けた協議を継続する意向を13日夜、発表。
すべての連立協議交渉が成立しなければ、遅くとも6月17日に再選挙が実施されることになるようだ。シュピーゲル誌オンライン版が14日、報じた。
重要なカギを握っているのは、急進左派連合(Syriza)である。同党のツィプラス党首は、パプリアス大統領との協議への参加を拒否した。さらに、第7党の民主左派は、急進左派連合(Syriza)が連立政権に参加しなければ、民主左派も連立には加わらないと表明。
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Statista.deより/5月6日の総選挙の結果再選挙の先にあるのは……
緊縮賛成派の新民主主義党(ND)と全ギリシャ社会主義運動(Pasok)だけでは、過半数に2議席足りない。そのために、両党は連立政権をともに組む政党が必要なのである。
最新の世論調査によると、再選挙が実施されれば急進左派連合(Syriza)が勝利し、新民主主義党(ND)は、第1党の座を譲ることになるとみられている。
ギリシャは、6月末までに、国際援助を受ける代わりに緊縮策を受け入れる新政府が樹立されていないと、破たんという最悪の事態に脅かされている。欧州当局者の間でも、ギリシャのユーロ圏からの離脱が公然と口にされるようになっている。
最新の世論調査で、ギリシャ人の72%が「安定した政権を形成するために、ありとあらゆる手を尽くす」ことを要求。さらに、78%が「ユーロ圏にとどまる」ことを望んでいた。この調査は、13日、アテネのTo Vima紙に掲載された。
シュピーゲル誌(Spiegel Online)
http://www.spiegel.de/politik/ausland/griechenland-alles-haengt-von-den-linksradikalen-ab-a-832973.html