運転再開を決定
2011年3月に発生した東日本大震災の影響を受け、東京電力福島第1原発事故が発生した。それ以降、全国で定期検査中の原発が営業運転再開した例はまだない。そんな中、北海道の高橋はるみ知事は8月17日午後の記者会見で、北海道電力の泊原発3号機の営業運転再開を認める考えを表明した。
泊原発3号機は、東日本大震災直前の3月7日に再起動し、定期検査の最終段階である調整運転に入っていた。しかし東日本大震災による東京電力福島第一原発事故を受け、今まで最終検査の申請が行われなかったため、調整運転が5カ月に及んでいた。
運転再開決定までの経緯
泊原発3号機は10に原子力安全・保安院の最終検査を終えており、海江田経産相から検査終了証が交付されたら営業運転が再開される。
高橋はるみ知事は当初、地元の意向を確認しないまま、原子力安全・保安院による最終検査の申請をしていたため、地元が反発していた。これを受け、海江田経産相は、当初8月11日に営業運転への移行を認める方針だったが、終了証交付を見合わせていた。
高橋はるみ知事は16日の道議会特別委員会で、保安院および原子力安全委員会が最終検査に関与しており、「二重チェックは評価できる」と述べ、容認の意向を表明していた。道議会特別委員会の審議は16日の深夜までかかったが、道内の電力需給が冬場にひっ迫する恐れがあることから、泊原発3号機の運転再開を容認した。
北海道
http://www.pref.hokkaido.lg.jp/index.htm