コスト・若年層の投票率・個人献金
民主党の藤末健三参院議員が、ネット選挙のメリットについて執筆したコラムが出版社のサイトに掲載されている。
このコラムで藤末議員が挙げたメリットは3つ。まずはコスト削減だ。ネットによる選挙活動が可能になると、即効性、双方向性が加わり、従来の選挙で使われてきたハガキやビラ、ポスターなどにかかる費用を圧縮できると分析している。
2つ目は若年層の投票率向上を挙げている。若い世代は従来のメディアに比べ、ネットや携帯電話に親和性が高いので、若い層の票の掘り起こしにつながるという。
そして、3つ目が個人献金の普及。オバマ米大統領が個人からの献金をネットで集めた例を挙げ、特定の団体に支援される政治家より、多くの個人が支援する議員が活躍すると推測している。
夏の参院選は「長篠の戦い」
さらに、ネット選挙の解禁が予想されるこの夏の参院選について藤末議員は、織田・徳川連合軍と武田軍が激突した長篠の戦いにたとえた。
織田軍の勝因ともいえる鉄砲を現代のインターネットにたとえ、鉄砲を活用した織田軍のように政治家がうまくネットを使えば、選挙戦は大きく変わると予測している。