勝利のためには手段は選ばない
今月4日に行われるロシア大統領選第1回投票で当選を決めるとも言われているプーチン首相だが、The Telegraph紙の取材により、当選を確実にするために、首相の協力者たちは様々な不正行為を行なっている事実がわかった。
image by FreedomHouse独立系選挙監視団体「ゴロス(Golos)」によると、公務員である医者や教師などには、プーチンに投票するよう圧力がかけられた。例えば、モスクワから近いリュベルツイ市にある大学の学長が、教師のグループに向かって不在投票券を使用して一人で10人分の投票ができることを説明している音声テープを、同団体は入手している。
また、反対派は脅迫を受けたり、工場では従業員に対し継続勤務確保を条件にプーチンへの投票を強要した。その上、首相は自分の立場をフルに利用し、行政資金を大統領キャンペーンの費用にあてた。
得票率50%を超えてもまだ不満?
ゴロス監視部門チーフ、アンドレイ・ブジン氏は、
たくさんの人々から一人の候補者(プーチン氏)への投票を強要されたという報告が届いている。
とコメントした。
世論調査ではプーチンの得票率が60%前後だと見ているが、この調査は確実性に欠けており、反対派は、大規模な抗議運動が起こった12月の下院選挙同様、票の水増しを予想している。
・The Telegraph