開始から約1年経つシリア暴動
昨年3月に、アサド政権に対するデモから始まり、未だに終結しないこの暴動で、多くの反政府活動家やジャーナリスト、ブロガーが政府当局に拘束されている。
The Telegraph紙によると、16日午後(現地時間)、同国の首都ダムスクスにある「メディアと表現の自由シリアセンター」にて、この暴動の象徴的ブロガー、ラザン・ガザウィを含む14人が、政府治安部隊に拘束された。
image by RammyRaoofガザウィは、昨年12月にも約2週間当局に拘束されていた。今回拘束された14人の中には、シリア最初の人権活動家、マゼン・ダルウィッシュとその夫人も含まれている。
これに対し、シリア法研究センターの人権弁護士、アンワル・ブンニは、声明を発表した。この声明には、
我々、シリア法研究センターは今回の拘束を糾弾するとともに、シリア当局に対し、彼らの速やかな釈放を要求する
とあった。
国民投票でアサド政権撤退になるか
今週、アサド大統領は26日に新憲法に関する国民投票を実行すると宣言した。この投票が公正に行われば、約50年続いたアサド政権が終息することになる。この国民投票の実行宣言は、高まる海外からの非難の声を鎮める狙いがみえる。
16日の国連総会での投票に先駆けて、国連事務総長、潘 基文(パン・ギムン)が、シリア政府と反政府側の双方に暴力の終結と両サイドの統一を要求した。潘は、
私は国際社会に声を1つにすることを呼びかける。この暴力を止めろ!この流血惨事を止めろ!と。話し合いが続くほど、より多くの人が死んでいく。
とコメントした。
ラザン・ガザウィのTwitterを見ると、最後のポストは13日。内容は、
もうこれ以上ニュースは見れない。今夜は映画を観るつもり。ベッドで、電気を消して、私と映画だけ。
というもの。映画の後、彼女はよく眠れたのだろうか...
・The Telegraph・シリア大統領、新憲法の国民投票実施を宣言 国営メディア/AFPBBニュース・ラザン・ガザウィTwitterページ
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