2010年には18人が投身自殺
The Telegraph紙によると、湖北省・武漢にある米アップル製品製造のフォックスコン(富士康)で、同社従業員150人が工場の屋上に立て籠もり、「労働環境の改正がなければ、集団投身自殺を敢行する」と抗議した。
image by mando2003usフォックスコンは、米アップル、米HP、ソニー、任天堂などの製品製造工場で、2010年には同社の建物の屋上から18人が飛び降り、内14人が死亡した。その後、同社はいくつかの工場の屋上に柵を張り、従業員のためのカウンセラーを雇用した。
抗議に参加した匿名の従業員は、
我々は、全く訓練されず工場内の作業をやらされ、給料は細切れに支払われる。組立部品のラインは高速で動いており、午前中の作業後、手は水ぶくれだらけで、指の皮は真っ黒になっている。工場内はホコリで息もできない。
と、労働環境について語った。
公正労働協会(FLA)が実態調査を開始
米ニューヨーク・タイムスは、先月、アップルが製品製造工場の労働環境改正を行なっていないと批判。また、ニューヨークやワシントンD.C.、英ロンドンなどのアップル直営店で、活動家たちが抗議運動を行なった。
これを受けて、アップルは公正労働協会(FLA)に立ち入り調査を依頼。FLAはフォックスコン工場の数千人の従業員に対し、職場環境や生活状態、賃金、労働時間について聞き取り調査を行なう。結果は3月初旬にウェブサイトで報告される。
・'Mass suicide' protest at Apple manufacturer Foxconn factory/The Telegraph・Apple investigates 'sweat shop' factories following suicide threat/The Telegraph