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米国で34年ぶりに原子炉の新規建設が承認された。電力会社サザン社が建設と稼働のライセンスを持ち、ジョージア州のボーグル原子力発電所内に新規原子炉2基を建設する。9日、米原子力規制委員会(NRC)が発表した。
2基ともそれぞれ1100メガワットの出力で、1基は2016年に運転を開始する予定。
最後の原子炉は1986年にルイジアナ州で建設された。当時はまだ、1979年のスリーマイル島原発事故の影響下にあった。新規建設の認可は、原発事故以来初めてである。サザン社の社長は、
「歴史的な日である。」
と、語った。
140億ドル(約1兆870億円)ものコストがかかるプロジェクトに対し、米原子力規制委員会(NRC)のグレゴリー・ジャッコ委員長は、フクシマにおける原発事故のこともあり反対の立場をとった。
フクシマがなかったこととして、認可を出すわけにはいかない。
と、語った。
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dierk schaefer温室効果ガスの排出を抑制するために
オバマ米大統領は、フクシマの事故の後の基調演説において、新しい発電所の建設を公表した。石油輸入の依存を軽減するために、米政府は原子力発電の拡大のために数10億ドルの融資保証を約束した。
サザン社は建設費140億ドルのうち、米エネルギー省から83億ドルの条件付き融資保証を受けている。
ワシントンは、温室効果ガスの排出を抑制するための可能性として原発をみている。米原子力規制委員会(NRC)の情報によると、現在米国には64の原発があり、104基の原子炉が運転中である。
シュテルン誌(Stern Online)
http://www.stern.de/politik/ausland/trotz-fukushima-usa-bauen-nach-30-jahren-pause-neue-atomreaktoren-1784643.html