メルケル首相の支援がもたらすもの
6日午後(現地時間)、エリーゼ宮にてメルケル独首相とサルコジ仏大統領が初めて一緒に記者会見を受けた。もちろんテーマはユーロ危機についてである。ギリシャが救われるか、それとも破産するかの瀬戸際である。
ただそれ以上に、メルケル首相がサルコジ大統領のためにする最初の選挙キャンペーンになるかもしれない。ドイツの首相が隣国の内政に干渉する皮切りである。
メルケル首相は、サルコジ大統領が再選されるためには、ありとあらゆる手をつくすつもりである。その行動は高いリスクを冒すことになるかもしれない。最新の世論調査において、社会党の候補者フランソワ・オランド前党首が断然リードしている。
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Chesi - Fotos CC独外務省は、メルケル首相のオープンな支持に対して、不快感を示している。特に、ギド・ヴェスターヴェレ外務相は独シュピーゲル誌に対し
ドイツ連邦政府は、フランス選挙戦に参加している政党ではない
と、コメントした。
ただ、メルケル首相の支援が、サルコジ大統領の助けにならないだけでなく、損なう可能性も大いにある。サルコジ大統領が正式に候補を表明したら、(おそらく2月末か3月初めであろう。)メルケル首相は、少なくとも2回は選挙キャンペーンを行う予定である。
オランド候補者の屈辱
オランド候補者は、何週間も前からメルケル首相との会談を申し込んでいる。普通ならば、独首相は政党に関係なく、重要な候補者との会談を受け入れる伝統がある。シュピーゲル誌の情報によると、メルケル首相側は、外交的にこの申し込みを断る理由を考えているようだ。
どのような理由があるにせよ、オランド氏にとっては、屈辱であろう。これまでのところ、オランド氏側の反応はない。
シュピーゲル誌(Spiegel Online)
http://www.spiegel.de/politik/ausland/0,1518,813535,00.html【仏大統領選】メルケル独首相、サルコジ大統領の支援を表明
http://www.net--election.com/news_apPAGgJN3Q.html?right