フロリダ予備選にむけて、ギングリッチ候補者の約束
選挙運動の間、政治家は惜しみなく約束をしてまわる。共和党の候補者ニュート・ギングリッチ元下院議長は、彼が大統領に選ばれたならば、2020年までに宇宙飛行士が絶えず駐屯できるような、月面基地を建設することを約束した。
この約束は、1月31日に行われるフロリダの予備選にむけて発言されたものだ。ココアビーチの聴衆に向けて発せられた、月面基地計画は、偶然であるはずがない。ココアビーチの近くにあるケープカナベラルにはケネディ宇宙センターがある。
2010年2月1日、オバマ大統領は2011会計年度の予算教書において、コンステレーション計画の中止を表明した。それに伴い、スペース・シャトル後継機の開発は白紙に戻り、多くの職場が危険にさらされている。多数の失業者を生まないためにも、スペース・シャトルの開発、月面基地建設は、ここフロリダでは重要なテーマなのである。
「新チューリッヒ新聞」の情報によると、このプロジェクトは、納税者や航空宇宙局(NASA)、ほとんど空の国庫からではなく、民間セクターの投資による資金調達を考えているようだ。
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宇宙情報センター他の候補者の反応
23日のテレビ討論会のなかでミット・ロムニー前マサチューセッツ州知事は、ギングリッチ氏の計画について、
「月面基地のアイディアは原料を採掘するためだと思った。」
と、コメント。リック・サントラム元上院議員は、
「壮大なアイディア」
と称賛。
23日、米調査機関パブリック・ポリシー・ポーリング社は、フロリダ州の共和党の支持者を対象に世論調査をした。その結果、ギングリッチ元下院議長の支持率は38%でトップに立った。ロムニー前マサチューセッツ州知事は33%だった。
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Gage Skidmore新チューリッヒ新聞(NZZ Online)
http://www.nzz.ch/nachrichten/politik/international/science_fiction_im_wahlkampf_1.14556532.html