「ヌル・オタン党」の大勝利
旧ソ連邦のカザフスタンで、15日、議会選挙が行われた。ヌルスルタン・ナザルバエフ大統領率いる与党「ヌル・オタン党(輝ける祖国)」が、約81%の票を獲得して、勝利を収めた。
今回、初めて「ヌル・オタン党」以外の2党が議席を得た。それは、国家忠誠の経済党「アク・ジョル(明るい道)」と「カザフスタン共産人民党」で、両党とも議席を得るのに必要な、7%の壁をこえることができた。
今までの議会は「ヌル・オタン党」の1党独裁だった。そのことに対し、欧州安全保障協力機構(OSCE)は、加盟国カザフスタンの選挙を自由かつ公正と認めていなかった。
そこで、選挙法が改正され、7%の壁をこえなくても、第2位につけた政党は議席を獲得できるようになり、この投票からカザフスタンが民主的な方向に進んでいることを強調した。
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mikeemesser野党から不正行為に対する非難の声
議会選挙後、野党から不正行為の申し立てがあった。国の首脳部が“汚いやり方”で選挙を操作したと、野党のOSDPは発言。首都アスタナ市とカザフスタン最大都市アルマトゥ市において、有権者が数回投票していたとの情報がある。
OSDPの幹事長は、ニュース・エージェンシーの「インターファックス・カザフスタン」に
「わらわれは、全ての写真とビデオ映像を保存している。」
と語った。彼の政党は、選挙に対する抗議によって脅かされていた。
カザフの検察庁は、
「選挙中に何も不規則な事はなかった。」
と述べている。
新チューリッヒ新聞(NZZ Online)
http://www.nzz.ch/nachrichten/politik/international/nasarbajew-partei_siegt_in_kasachstan_mit_80_prozent_1.14356900.htmlDW-World.de
http://www.dw-world.de/dw/function/0,,1267070_cid_15668753,00.html