昔の中学生は、将来に不安など感じていただろうか。いや、毎日の部活や好きな人のことなどで忙しかったが、不安ではなかった。そして、将来に対して、たとえば「先生になりたい」といった漠然とした夢を持っていたように思う。しかしイマドキの中学生は違う。ソニー生命保険株式会社が現役中学生男女300人に「将来に関する意識調査」を行い、その結果を発表した。
調査結果
10年後の将来について不安に思うかという質問に対しては、「とても不安に感じる」が16.7%、「不安に感じる」が52.7%と合わせて69.4%が不安だと答えた。収束しない原発事故や、世界的な不況の波、安定しない国内政権など、不安材料に満ち満ちている世相を反映したものと思われる。
また、自分の10年後の将来について具体的に考えているかという問いには、「具体的に考えている」が7.3%、「具体的ではないが、考えたことがある」が70.3%と合わせて77.6%が考えたことがあることが分かった。不安を感じながらも、中学生たちはしっかり将来のことを考えようとしているようだ。
では、イマドキの中学生は、今の大人をどう思っているのだろうか。中学生から見た大人は、大変そうで、疲れていて、楽しくなさそうで、厳しくて、半分は暗いとなっているが、67.4%が大人を尊敬できると答えた。おそらく、近くにいる両親などの大人を観察し、内面を敏感に感じているのだろう。
そんな大人に自分がなった時、中学生は何を最もやりたいのか聞いてみると、「仕事をする」がダントツで34.1%、「結婚」が16.8%と続いた。この結果から、中学生たちは、非常に現実的な考えを持っているのが判明した。
このようにイマドキの中学生は、社会や大人の様子をよく把握し、将来に不安を持ちながらも現実的なビジョンを持ち始めている。しかし、近しい大人だけを見て、狭い視野での考えに収まっている恐れもある。
ソニー生命では、中学生向けWebコンテンツ「大オトナ展」をHP内に設け、輝いている大人を紹介。彼らが広い視野から将来を考えられるような展示を行っている。中学生たちは、もっと自由な大人像をここから発見できるかもしれない。
ソニー生命保険株式会社大オトナ展