警察と村民の証言の食い違い
英新聞The Telegraghが2日に報じたところ、昨年12月31日、
中国寧夏回族自治区(ねいかかいぞくじちく)中部の
桃山村で、村人と約1000人の武装警官が衝突した。1987年に建設され、昨年改装されたばかりのモスク(イスラム教礼拝堂)を警官たちが取り壊したのが原因である。
中国建築とイスラム建築の混合したモスク/by travelmeasia香港にある
人権民主化センターの報告では、村民によると、2人が死亡、約50人が負傷となっているが、警察に電話で問い合わせたところ、死亡者はないと言った。
衝突が起こった時、村外にいた
ジン・ハイタオ氏が、彼の親類から電話で聞いたところによると、(衝突の後)100人以上が行方不明になっており、負傷者が多く出たのは、モスクの取り壊しを止めようとした村人に対して、警察が高圧放水銃を使用したからである。
ジン氏は、現在は村にいる誰とも連絡が取れないと語った。
中国政府、宗教活動への取締り
中国政府は、国内の宗教活動を常に厳しく監視している。モスクや教会、その他の礼拝所の建設には政府の承認が必要である。これは、それらの場所が反政府活動の拠点となることを恐れているからである。
ここ数年中国では、主に
新疆維吾爾自治区(シンチアンウイグル自治区)の
イスラム系民族の暴動が何度か起こっている。
・Muslims clash with Chinese police who destroyed mosque/The Telegragh