関西国際空港の予算減額
2011年12月24日に閣議決定した2012年度政府予算案で、関西国際空港の補給金として69億円が計上された。
関西国際空港の補給金とは、関西国際空港の経営支援を行うためのもので、2011年度は75億円が計上されていた。国土交通省や地元自治体や経済界は、2012年度も2011年度と同じ75億円計上するように求めていた。
しかし、2012円7月に関西国際空港は伊丹空港と経営統合するために6億円減額された。これは大阪国際空港の経営の自立性を高め、段階的に補給金に依存している現状から脱却することを促すのが狙いとみられている。
関西国際空港の今後
政府は、2003年から関西国際空港へ補給金を支払っている。しかし2011年3月に東日本大震災が発生したこともあり、財政的に非常に厳しい現状があるため、財務省は減額を主張してきた。
2012年7月に伊丹空港と経営統合すれば、伊丹空港の着陸料収入などを得られることから、新会社の利益が31億円増額すると試算している。また、関西国際空港で行われている造成工事も終える見込みのため、今回の予算案では6億円が減額された。
政府は2014年度に関西国際空港と伊丹空港の運営権の売却先を決める方針を固めている。両空港の運営権が売却されるまでは補給金が支払われるが、その額は段階的に大幅に削減される見通しとなっている。
関西国際空港
http://www.kansai-airport.or.jp/index.asp