大統領決定は6月16日、17日の決選投票に?!
エジプトで23日、24日、ムバラク独裁政権崩壊後、初めての大統領選が行われた。開票は進み、穏健派イスラム原理主義組織ムスリム同胞団傘下の自由公正党のムハンマド・ムルシ党首(60)が約30%の得票率でトップに立ち、続いて、ムバラク政権末期に首相を務めたアフマド・シャフィーク氏(70)が22%で2位につけている(25日9時現在:現地時間)。公式結果は29日に発表される。
同胞団関係者は、ムルシ氏の勝利を確信、シャフィーク氏との決選投票に臨むとの見通しを示した。シュピーゲル誌オンライン版が25日、報じた。
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Nehal ElSherif第1回投票で過半数を得る候補者がいなければ、6月16日と17日の2日間で、上位2名による決選投票が行われる。選挙は最終的に12人の立候補者の間で行われた。
エジプト国営メディアによると、ムルシ氏と左派でナセル主義の尊厳(カラーマ)党創設者ハムディーン・サッバーヒー氏の間の接戦になると予想。また、最初の開票結果から、有力視されていた元アラブ連盟事務局長・元外相のアムル・ムーサ氏(75)は、この時点で可能性がなくなった。
30万人の兵士と警官を配備
選挙管理委員会は、大混雑のため24日の投票時間を1時間延長した。独立した選挙監視グループは、23日だけで143件の選挙違反を確認。人権のためのエジプトの組織(EOHR)は、8州で少なくとも11件の違反を認識。
いくつかの投票所では、異なる候補者の支持者どうしの乱闘騒ぎがみられた。現地メディアによると、国内で30人以上の負傷者が報告されている。しかし、前回の選挙と比較すると、全体的に暴力事件は少ないようだ。
公式発表によると、30万人の兵士と警官が配備された。
シュピーゲル誌(Spiegel Online)
http://www.spiegel.de/politik/ausland/muslimbrueder-sehen-sich-bei-wahl-in-aegypten-in-fuehrung-a-835161.html