投票率45%
5月20日、セルビアにおいて大統領選の決選投票が行われた。5月6日の第1回投票で50%を獲得した候補者がいなかったために行われた決選投票。すべての世論調査や予見では、長年大統領を務めてきた民主党(DS)のボリス・タディッチ氏の絶対的勝利が、予想されていた。
しかし、驚くべきことに野党であるセルビア進歩党(SNS)のトミスラヴ・ニコリッチ党首が勝利した。専門家は、タディッチ氏の不再選について
記録的な失業率と企業倒産などの悲惨な経済状況によるもの
と分析。
国民が政策に不満を持っていることは、記録的に低い投票率を見ても分かる。投票率はわずか45%だった。最初の開票結果でも、意図的に無効票になる投票用紙が10万票もあった。フォークス誌オンライン版が21日、報じた。
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DEMOKRATSKA STRANKA新大統領の方針は不明
新大統領がどのような政策をとるのかは今のところ、不明である。いずれにせよ、政府と協力するしかない。ニコリッチ新大統領率いるセルビア進歩党が、2週間前の国民議会選挙で勝利をしたものの、タディッチ氏の民主党とかつての連立パートナーと再び連立政権を形成することになるであろう。
ニコリッチ氏は、選挙当日の夜、
「セルビアは欧州連合(EU)への道から逸脱することはない。」
と、強調。この発言を受け、欧州連合(EU)の首脳は、投票所の閉まる3時間前に、ニコリッチ氏へ祝福の辞を送ったようだ。
フォークス誌(Focus Online)
http://www.focus.de/politik/ausland/ueberraschungssieg-fuer-den-oppositionsfuehrer-nikolic-gewinnt-praesidentschaftswahl-in-serbien_aid_755720.html