緊縮財政への懸念と成長への希望
6日に行われたフランス大統領選の決選投票においての社会党候補フランソワ・オランド氏の勝利は、欧州のマスコミ界に複雑な反響を呼び起こした。
一方で、ヨーロッパの緊縮財政の今後への懸念、他方では、成長への希望のしるしである。多数の出版物は、ベルリンとパリの特別な関係に言及した。ヴェルト誌オンライン版が7日、報じた。
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ps-soisy各国メディアの反応
オランダのDe Telegraaf紙は、
フランスとギリシャの選挙結果は、欧州連合(EU)にとって、再び不安定な情勢になるだろう
と報じた。
スイスの新チューリッヒ新聞(Neue Zürcher Zeitung)は、
オランド氏に、債務危機を克服するためにドイツと対立することを避けるよう
助言している。
ベルギーのDe Standaard紙も、
オランド氏とメルケル独首相の意見が一致することを期待する。
と報じた。
イタリアのトリノ日刊紙は、
オランド氏の勝利は、ヨーロッパが成長促進する兆しである。
と報じた。
ブルガリアのTrud紙は、
メルケル独首相とオランド氏の関係が悪くなるはずはないだろう。彼は、適応するはずだ。
と報じた。
17年ぶりの社会党政権
社会党からの大統領は1995年に退任したミッテラン元大統領以来で、17年ぶりの政権奪還である。オランド氏は、成長・雇用重視で、緊縮財政路線のサルコジ氏とは政策が異なる。大統領の任期は5年。再選を目指した現職大統領の敗北は81年にミッテラン氏に敗れたジスカールデスタン元大統領以来31年ぶり。オランド氏は近く新首相を指名し、今月中旬に大統領に就任する。
ヴェルト誌(Welt Online)
http://www.welt.de/politik/ausland/article106266719/Europa-wuenscht-Harmonie-zwischen-Merkel-und-Hollande.html