疑惑献金のうわさ
リビアのカダフィ政権は、本当に2007年の仏大統領選挙戦でサルコジ氏に5000万ユーロの選挙資金を提供したのだろうか?3月15日付で当サイトが報じたように、フランスのインターネット暴露雑誌「Mediapart」が、当時、最高指導者だったカダフィ大佐がサルコジ大統領に資金援助を行ったことを暴露。
サルコジ大統領は、この疑惑献金のうわさを流したインターネット雑誌社を告発するつもりである。南ドイツ新聞オンライン版が30日、報じた。
30日の朝、サルコジ氏は、
「Mediapartのサイトで2007年の選挙前に違法な協定の証拠として提示されたメモは不格好な偽造だ。われわれは、Mediapartを告発するつもりだ。」
と、語った。
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World Economic Forumカダフィ大佐の諜報長官も否定
左寄りのインターネット・メディアは、29日、長年カダフィ大佐の諜報長官だったMussa Kussa氏が署名したアラビア語の手紙を公開。その手紙には、カダフィ政権がサルコジ氏に5000万ユーロを支援することを、リビアの投資ファンドの責任者によって証明されている。
元投資ファンドの責任者でもあるらしいKussa氏は、その手紙の存在を否定している。氏は、報道機関フランス通信(AFP)に亡命先のカタールから
「これらの話はすべて作り話である。根拠のないことで、議論する価値もない。」
と、語った。
サルコジ氏とオランド氏、両氏の差は6ポイントに
ただ、サルコジ氏にとってこのうわさは、フランス大統領選の決選投票を控えて負担になっている。大統領は、5月6日の決選投票で票を失うかもしれないと恐れているようだ。
仏ルモンド紙の委任により世論調査会社「ipos」が28日と29日の2日間、988人を対象に調査した結果、 サルコジ氏は47%の支持率を得た。反対に社会党のオランド氏は53%。今のところ、オランド氏がまだサルコジ氏を6ポイント上回っている。
南ドイツ新聞(Süddeutsche Zeitung)
http://www.sueddeutsche.de/politik/berichte-um-millionenspende-von-gaddafi-sarkozy-will-anzeige-erstatten-1.1345150ユーロニュース(Euronews)
http://de.euronews.com/2012/04/30/umfrage-sarkozy-schliesst-zu-hollande-auf/ネット選挙ドットコム「【フランス】カダフィ大佐がサルコジ大統領の選挙運動資金を援助!?」
http://www.net--election.com/news_atIXpj2kti.html