メッセを通じて経済関係の発展を
ドイツ・ハノーファーで23日から27日の5日間、「ハノーファー・メッセ2012」が開催される。ハノーファー・メッセは世界最大の産業見本市で、今回は69か国から約5000の出展者が新製品を展示する。約10分の1が中国からの出展。今年は、「環境技術」が中心になっている。
開催に向けて22日の夜、アンゲラ・メルケル独首相はメッセのパートナー国である中国の温家宝(ウェン・チアパオ)首相とともに開幕式に臨んだ。
メルケル首相は、ドイツの産業技術分野はいい方向に向かっており、輸出も内需も好調であることを強調。そして、中国を引き合いに出し、
「中国は、日々研究し、開発し、行動している。ドイツも、技術革新を怠るべきではない。」
と、語った。シュテルン誌オンライン版が23日、報じた。
温首相は、この見本市が両国の経済関係の発展にとって、非常に重要であることを強調した。さらに、
「中国市場の開放」と
「知的財産の保護」を約束した。
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World Economic Forum中国の政策に対する抗議
人権団体や中国指導部の政策に反対する政府批判家たち約100人が、見本市会場前で抗議をした。そのなかには、国際的人権団体の「アムネスティ・インターナショナル」もいた。アムネスティのディルク・プライター氏は、
「経済的躍動だけに視点を向け、中国の人権は今まで通り踏みにじられているという事実を覆い隠してはいけない。」
と、語った。
温首相とメルケル首相の演説において、人権問題には触れられていなかった。
両首相は、独自動車大手フォルクスワーゲン(VW)本社を訪れ、中国国内でのVW工場増設に合意する予定。両国は、今後とも経済関係を拡大させたい考えを表明した。
シュテルン誌(Stern Online)
http://www.stern.de/wirtschaft/news/eroeffnung-der-hannover-messe-merkel-betont-gute-beziehung-zu-partnerland-china-1817199.htmlハノーファー・メッセのサイト
http://www.hannovermesse.de/