676人に対し死刑を執行
国際的な人権団体「アムネスティ・インターナショナル」は、2011年の世界各国の死刑執行状況に関しての報告書を公表した。それによると、昨年は、少なくとも676人に対し死刑が執行され、前年と比べ149人増加。フォークス誌オンライン版が27日、報じた。
この統計には中国での死刑執行数は含まれていない。報告書によると、特にイラン、イラク、サウジアラビアにおいて死刑執行数が増加しているということだ。
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Der Vollstrecker中東での死刑執行数が増加
昨年、死刑が執行されたのは20か国で、2010年は23か国だった。これは、全世界の国々の10%に当たる。アムネスティの専門家は、
「中東での死刑執行数が50%増加したことになる。」
と、説明する。
少なくともイランで360人、サウジアラビアで82人、イラクで68人に対し、死刑が執行されたようだ。これらの国に続いて4番目に位置するのはアメリカで、43人である。
中国での死刑執行数は、おそらく数千人
アムネスティによると、イランとサウジアラビアにおいては、未成年の犯罪者に対しても、死刑が執行された。また、イランにおいては、秘密裏の死刑執行も数多く実施されているらしい。
中国における死刑執行数は、国家機密情報として扱われ、2008年の報告を最後に、掲載されていない。だが、アムネスティは、毎年数千人に対して死刑が執行されていると予測している。
ちなみに日本では、去年19年ぶりに死刑が執行されなかった。
フォークス誌(Focus Online)
http://www.focus.de/politik/ausland/amnesty-veroeffentlicht-todesstrafen-statistik-immer-mehr-menschen-werden-hingerichtet_aid_728306.html