目標:打倒オバマ
テキサス州の実業家ハロルド・シモンズ氏は、資産約100億ドルと推定される大富豪である。シモンズ氏は、これまでに約1800万ドルを米大統領選における共和党候補指名争いに注ぎ込んだ。バーゼル新聞オンライン版が22日付で報じた。
シモンズ氏の最大の目標は、とにかくオバマ大統領を負かすことである。氏は、
「オバマは生きているアメリカ人の中で、最も危険な人物だ。彼は、この国の自由企業を排除しようとしている。」
と言う。本気でそう思っているのだ。それゆえの膨大な共和党への献金額。11月までに、これまでの献金額を少なくとも倍増するつもりである。
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John Althouse Cohen政党よりも重要なスーパーPAC
シモンズ氏のような大富豪は、いわゆる「特別政治活動委員会(スーパーPAC)」と呼ばれる組織の影にいる。このスーパーPACは、特定候補の公認支援団体ではないが、大きな特徴としては、献金額に制限がないことが挙げられる。
ただし、1つの条件がある。それは直接、候補者と調整できないことである。この条件は、シモンズ氏にとっては、なんの問題もない。氏の献金目的は、あくまでもオバマ大統領を打ち負かすことである。
そのためシモンズ氏は、共和党の候補者にまんべんなく資金を投入している。シモンズ氏は、
「私は、たくさんのお金を持っている。そして、そのお金を合法に献金する。ただし、決して民主党のためではない。」
と、語った。
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Mike Licht, NotionsCapital.com巨額献金する富豪たち
「スーパーPAC」に資金を注ぎ込んでいる大富豪は他にもいる。例えば、伝説のヘッジファンドのシタデル(Citadel)の創設者にして最高経営責任者(CEO)であるケン・グリフィン氏や世界最大級の企業買収ファンドKKRの筆頭パートナー、ヘンリー・クラビス氏、元eBay社長兼最高経営責任者(CEO)のメグ・ホイットマン氏の夫であるスタンフォード大学医療センターの神経外科医グリフィス・ハーシュ4世などである。
基本的にシリコンバレーの大富豪は、共和党に共感するようだ。
バーゼル新聞(Basler Zeitung Online)
http://bazonline.ch/ausland/amerika/Diese-Milliardaere-finanzieren-den-Wahlkampf-gegen-Obama/story/17014957