ポーランド
ポーランドでは、基本的にはポジティブな声が聞かれた。ガウク氏は、学者であり神学者でもあり人権活動家でもある。そして、ポーランドについて知識のある友人でもある。ガウク氏は、1989年以降、ポーランドによく足を運び、ともに問題を解決していくことを語っていた。
よく聞かれる質問は、
「ガウク氏は今でも牧師なのか?」
である。ポーランドでは、カトリック教会が大きな影響を与えている。しかし、聖職者が政治家になることは、普通では見られないのである。
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ChicagoGeekトルコ
トルコでは、ニュースか欧米報道機関の転載という言う形で報道は制限されていた。Hürriyet紙は、大統領選において、19人のトルコ系議員が投票に参加したことを指摘、そのうち、2名の家族がネオナチテロの犠牲となったことも報道。
さらに、ガウク氏を圧力に屈しないで、自由のために闘う男として紹介し、それゆえに、大多数の国民やメディアからも大歓迎されていると報じた。
スペイン、イタリア
スペインでは、ガウク氏は最近まであまり知られていない存在だった。新聞では、一貫して肯定的な見方で報道された。特に、人権活動家としての行動が評価されたようだ。
イタリアの大統領ジョルジョ・ナポリターノ氏は、祝辞の手紙に
「イタリアとドイツは、固くほどくことのできない友情で結ばれた感情と、深い文化的な関係で結ばれている。」
と、記した。
ロシア
ロシアとドイツの関係は、戦略的パートナーシップ、特に、貿易協定の量で定義される。ガウク氏は、どんな形態であれ権威主義の敵である。そして、旧ソ連邦の遺産や面影を許せないはずだ。ある著名なジャーナリストは、
「ガウク大統領は、ロシアやベラルーシ、中国の政治的状況に黙っているはずがない。」
と、コメント。
中国
中国外務省スポークスマン紅雷(スン•ホンレイ)は、
「中国とドイツの相互関係を“素晴らしい”関係に築き、変わることのない深い共同作業を期待する。」
と、ガウク氏の就任に祝福の辞を述べた。
多くの人々が不思議に思っていることは、なぜ、メルケル首相とガウク大統領という、ドイツのトップは2人とも旧東ドイツの出身なのか、ということである。そのことについて、「Global Times」は、「東ドイツ人の政界への台頭」と報道し、再統一が成功したしるしとして評価した。
ヴェルト誌(Welt Online)
http://www.welt.de/politik/ausland/article13930526/So-denkt-das-Ausland-ueber-Joachim-Gauck.html