“我々は正々堂々と戦いに勝った”?
第1回目選挙で得票率63%で大統領に返り咲いたウラジミール・プーチンだが、2004年には得票率72%で再選しており、それに比べると下がっている。プーチンはこれに対し、
今回の選挙は、誠実でフェアだとは認められない。
とコメントしている。
image by FreeHouseThe Telegraph紙の取材によると、TwitterなどのSNSに次々と不正行為の写真や動画がアップされた。また、反プーチン抗議運動のリーダーAlexei Navalny(アレクセイ・ナバルニー)率いる選挙監視員連合「Rosvybory」(ロスヴバレ)は、選挙当日の夕方までに約4000件の不正行為の報告を受けた。
報告によると、投票所をまわるバスが用意されており、団体で反復投票したり、通りで若者のグループをプーチンに投票するよう買収していた。今回の選挙も、12月の下院選挙と同じように進んだようである。
圧倒的な勝利を確実にするため?
またロスヴバレによると、警察と選挙委員は、同連合の監視員150人以上をモスクワの各投票所から違法的に撤退させた。
反政府活動家リーダーIlya Yashin(イリヤ・ヤシン)は、
12月の下院選でのスキャンダルの後だからこそ、今回の選挙は正当に行われると思っていたが、そうはならなかった。我々が見ている不正行為の数々は、政府と国民の最後の絆を絶とうとしている。
とコメントし、翌5日の抗議運動を予告した。
・大統領選勝利に涙するプーチン/The Telegraph・ロシア大統領選:投票所で撮影された投票水増しの現場/The Telegraph