買収の背景
リコーは1995年にデジタルカメラを発売したのをきっかけとして、現在では高級コンパクトカメラの領域で高い評価を得ている。そんなリコーは自社の強みである工学技術やネットワーク技術を活かしたコンシューマ事業の強化が必要であった。
一方のHOYAは経営資源の選択と集中に取り組むために、3年ほど前に吸収合併したペンタックス株式会社から引き継いだ事業のうち、PENTAXイメージング・システム事業をリコーへ譲渡することとなった。
買収の概要
リコーが買収する意義は、下記の点にある。
1.デジタルカメラ事業の強化
2.コンシューマ向け付加価値事業の創出
3.セキュリティ関連商品の拡大など
HOYAは、PENTAXイメージング・システム事業を吸収分割および事業譲渡させる子会社を新設し、リコーがその会社の発行済株式100%を取得する方法で買収が行われる。
今回の買収で、より一層利用者目線に立った商品開発が進むことを期待したい。
リコーによるHOYAのPENTAXイメージング・システム事業の買収合意について
http://www.ricoh.co.jp/release/2011/pdf/0701.pdf