平成23年8月分貿易統計を発表
2011年9月21日、財務省は平成23年8月分貿易統計(速報)の概要を発表した。この貿易統計(速報)によれば、輸出は対前年同月比2.8%増、輸入は対前年同月比19.2%増となった。その結果、およそ7,753億円の貿易赤字となった。
輸出金額は5兆3,575億円で6ヵ月ぶりの増加となった。輸入金額は6兆1,328億円で20ヵ月連続の増加となっている。差引金額が赤字になったのは3ヶ月ぶりのことだった。
輸出の増加品目は船舶、自動車、金属加工機械で、減少品目は半導体等電子部品であった。船舶の伸率(金額)は35.2%、自動車の伸率(金額)は5.3%、金属加工機械の伸率(金額)は29.2%であった。半導体等電子部品の伸率(金額)は-16.4%であった。
地域別貿易動向
米国への輸出額は8,035億円で6ヶ月ぶりの増加となり、米国からの輸入額は5,039億円で3ヶ月ぶりの増加となった。対米国については2,997億円の貿易黒字となっている。
EUへの輸出額は6,198億円で3ヶ月連続の増加となっており、EUからの輸入額は5,605億円で5ヶ月連続の増加となっている。対EUについては594億円の貿易黒字となっている。
アジアへの輸出額は3兆469億円で6ヶ月ぶりの増加となり、アジアからの輸入額は2兆6,793億円で20ヶ月連続の増加となっている。対アジアについては3,676億円の貿易黒字となっている。
中国への輸出額は1兆732億円で2ヶ月ぶりの増加となり、中国からの輸入額は1兆3,015億円で6ヶ月連続の増加となっている。対中国については2,283億円の貿易赤字となっている。
今年の日本は、3月に東日本大震災で大きなダメージを受けた上に、前代未聞の円高に悩まされているため、なかなか明るい兆しが見えないが、いつかまた明るいニュースで賑わうことを期待したい。
平成23年8月分貿易統計(速報)の概要
http://www.customs.go.jp/toukei/shinbun/trade-st/gaiyo2011_08.pdf