昨今の日本の現状
2011年3月に発生した東日本大震災、昨今の異常なまでの円高などの影響を受け、日本国内の企業は岐路に立たされている。貿易黒字の日本にとって特に円高は輸出中心の企業に大きなダメージを与えている。
そんな日本ではあるが、東日本大震災から復興しようとする動き、皮肉にも福島の原発事故を受けた節電への動きなどにより、需要が高まりつつある。
このような様々な動きを見ながら、帝国データバンクは2011年度の業界の天気予測を発表した。この業界の天気予測は、100業種228分野の業界動向を8月25日発刊の経営情報誌「TDB REPORT 111号 TDB業界動向2012-I」において調査したものである。
「総合商社」は引き続き資源高が追い風で「快晴」
この業界天気図は、生産や販売、売り上げ、収益動向などから景況感を、各業界別に総合的に判断したものだ。
最も景気が良い状態を「快晴」とし、以下「晴れ」、「雨」などとして、最も景気が悪い状態は「雷雨」の7段階で表している。
調査の結果、「快晴」だったのが3分野、「晴れ」だったのが7分野、「薄日」だったのが36分野、「曇り」だったのが56分野、「小雨」だったのが40分野、「雨」だったのが51分野、「雷雨」だったのが35分野であった。
つまり、「快晴」、「晴れ」「薄日」はあわせて46分野であり、全228分野のうちの2割程度であった。これに対し、「小雨」、「雨」、「雷雨」はあわせて126分野であり、全体の5割以上となっている。
菅政権が終わり、まもなく新内閣が誕生するが、早く政権・政策が落ち着き、海外からの信頼を取り戻し、元気な日本になってもらいたいものだ。
帝国データバンク
http://www.tdb.co.jp/report/watching/press/k110801.html