もんじゅは廃炉になるのか?
2011年11月26日、細野豪志原発相は、高速増殖原型炉「もんじゅ」の視察を終えた後、もんじゅは老朽化しているため、廃炉を含めた抜本的な見直しが必要であるとの意向を示した。
もんじゅは1960年代に計画されたもので、設備の中には古くなっている部分がある。1995年に火災を起こすなど、様々なトラブルが発生していた。
もんじゅについては、2005年の改定時には従来の路線を継続するとされたが、今回行われた行政刷新会議での政策仕分けで抜本的な見直しを迫られていた。
細野豪志原発相によれば、最終的な判断は2012年の夏にまとめる国の原子力政策大綱に盛り込むとのことだが、果たしてどのような結論に至るのだろうか。
もんじゅとは?
もんじゅは福井県敦賀市にある高速増殖原型炉である。使用済み核燃料から取り出したプルトニウムとウラン混合酸化物を燃料としており、消費量以上の燃料を生み出すことができるとされており、夢の原子炉とも呼ばれている。
1995年に冷却材であるナトリウムが漏洩し、火災事故が発生した。その際、事故現場の様子を撮影したビデオの一部を隠したことが発覚し、矢面に立たされた人が自殺する事態となった。このほか、2010年には炉内中継装置が落下する事故が発生し、稼働停止していた。
もんじゅをめぐっては、周辺住民が国を相手に許可無効を求める裁判を起こしたが、最高裁は、国が設置許可したことは違法ではないとして国が勝訴した。
もんじゅ
http://www.jaea.go.jp/04/monju/